我妻 善 逸 夢 小説。 伊善 (いのぜん)とは【ピクシブ百科事典】

『鬼滅の刃』我妻善逸、一つの技しか使えない剣士の強み 「霹靂一閃」に魅了されるワケ|Real Sound|リアルサウンド ブック

我妻 善 逸 夢 小説

[newpage] 「覚えていないなんて、どういうことなんですか!?」 「だから、覚えてないもなにも、俺にはそもそもそんな力はないんだってば!俺は、すごく弱いんだよ…!」 そう言って、善逸さんは苦々しい表情で否定を重ねる。 ここは月灯りがぼんやりと滲む山の中。 私たちの背後には、鬼が霧散した、跡。 「ぎゃああああっ来るな!来るなーーっ!!」 数刻前。 善逸さんと私は、鬱蒼と木々が繁る山の中を全速力で駆けていた。 迫り来るのは、大蛇の身体に人間の様な形をした頭、という奇怪な出で立ちをした化け物。 ずるずると重く耳に障る音を響かせながら迫り来るそれは、鬼と呼ばれているそうで。 つまり、命懸けの"鬼ごっこ"をさせられているのだった。 わたし、なんでこんな所に、山菜なんて採りに来てしまったんだろう。 珍しい植物がたくさん茂っていたものだから、日が落ちるのも気に留めず奥へ奥へと来てしまった。 そこで見つけた小屋で、鬼に出会ってしまったのだ。 しかしその直後、特徴的な黒服に山吹色の羽織、腰に日本刀を携えた金髪の青年が木々を分けて現れた。 そして、初めて見る鬼を前に動けず立ち竦む私を見るや否や、私の手を取って逃げるよう発破を掛けてくれたのだった。 「俺が何とかするから!俺から離れちゃ駄目だよ…!」 "鬼殺隊"の我妻善逸と名乗るその人は、私とは同い年程度に見える。 人が襲われている音を聴きつけ、やって来たのだという。 善逸さんは顔面を蒼白にして喚きながらも、私の手を引いて鬼から遠ざけようとしてくれていた。 「そっちの娘は柔らかそうだ……お前は逃してやってもいいぞぉ、娘を寄越すんならなぁ」 「はぁああ!?何言ってんだよ何言ってんだよ!!渡すわけないだろ、お前みたいな気持ち悪い奴にこの子を喰わせてたまるか!!」 「なら攻撃のひとつでもしてみろ、この腰抜けめ!!」 毒液なのか、鬼が剥いた牙から液体の塊を噴出した。 すんでのところで避けると、液体が地面に降りかかる。 多層にも重なっているはずの落ち葉が一瞬にして溶け、抉れるように黒々とした土が露わになった。 「ギャーーーーッ!待って待ってそんなこと出来るとか聞いてないんですけど!!!」 「きゃぁあっ!」 ガッ、と私の右足が、出っ張っていた木の根に捕らわれて平衡を崩す。 体勢を立て直そうとするが、支えきれない。 身体の傾いた先に見えたのは、家屋の一、二階分の高さはあろうかという崖だった。 瞬時に考えが頭を駆け巡った。 この高さから落ちて、無事で済むわけがない。 即死はしないだろうけど、骨折でもして動けなくなったところを鬼に襲われて終わりだ。 善逸さんが手を引っ張ってくれたけれど、落下していく重力には敵わなかった。 眼前の世界が、不自然なほどゆっくりと動く。 ああ、最悪だ。 この人まで巻き込んでしまうなんて。 瞬間、視界が真っ黒に覆われた。 落下の衝撃が全身を襲う。 「いっ…!?」 落ちたけれど、痛くない。 怪我も、ない。 善逸さんが、私を守るように抱きかかえた状態で、崖下へ落ちていたのだった。 「ぜっ善逸さん!!!」 状況を把握して血の気が引く。 慌てて善逸さんの腕を抜け出して声を掛けると、善逸さんが顔を歪ませながら身体を起こした。 「って…君、大丈夫?!俺は平気だよ、この服が凄く丈夫だから…!早く逃げよう、あいつが来…る…?」 「ぁあ…う、後ろ…」 「良いようにまとまってやがるなぁ…お前らまとめて喰ってやる!!!」 仄かな月灯りの中。 視界に映ったのは、ぬらぬらとした赤黒い口を裂けそうな程に開き、鎌首をもたげて崖上からこちらへ飛び掛かる鬼の姿だった。 あの時、善逸さんの見せた剣技は私の脳裏に焼き付いている。 といっても、振り返って鬼を視認した善逸さんが急に静まりかえり、刀の柄に手を掛けて構えたと思った瞬間に鬼の首が落ちていたのだから、何が起こったのかは全くわからないのだけれど。 ただ、善逸さんがその刃を振るい、鬼を倒したということは確かだった。 善逸さんが自らを"鬼殺隊"と称していたことを思い出す。 そして我に返った善逸さんは何も覚えていないと話し、私が状況を説明するも納得を得られず、私達のやりとりは冒頭に戻る。 「とにかく、山を降りよう!もう鬼が居るような感じはしないから安全だろうけど…。 ってあれ?草履は?」 「はい…どこかで落としちゃったみたいで…あ、でも大丈夫ですよ。 歩けますから!」 「えーーっ駄目だよ、女の子にそんな足で山道歩かせらんないよ!?いやまぁさっきまで走ってたけどさ…!はい、乗れる?」 善逸さんはそう言うと、私に背を向けておぶさるよう促した。 「えぇっそんな、大丈夫です!重たいし、悪いです…」 「いやいや俺一応男だから!!君ぐらい軽いよ!?まあ、俺に負われるのが嫌なら仕方ないけど…」 「いえ、そんな、そういうわけでは!じゃあ…あの、ごめんなさい…お願いします…」 しばらく善逸さんにおぶわれ、村の離れまで降りてきた。 私の家まではまだ距離があったので、そのあたりの岩に腰掛け、休憩をとる。 「ごめんなさい…大変でしたよね、ありがとうございます…。 あっ、善逸さん、傷が…!ちょっといいですか?」 懐から布を出して立ち上がり、善逸さんの血の滲む頬に手を伸ばす。 「わっ!?何すんの駄目だよそんな、綺麗な布が汚れちゃうよ!」 「何言ってるんですか、こんな布なんてどうなっても構いませんって…!拭うだけですけど…家に戻ったらちゃんと手当てをしますから。 命の恩人にこれくらいのことはさせてください…」 ね?と首を傾げると善逸さんは困ったような顔をして、大人しくなり身体を預けてくれた。 頬の傷に布を当て、乱れた髪に手櫛を通す。 頭に傷は…無いように見える。 頬は結構傷が深いのだろう、化膿してしまったら大変だ。 洗って消毒をしないと。 月灯りを頼りによく見ると、善逸さんの手にも結構な傷があるのがわかる。 この様子なら、服で隠れているところは打撲でもしているかもしれない。 …平気だって言いながら、全然そんなことないじゃない。 見ず知らずの私を守ってこんなに傷だらけになってくれたのだと考えると、申し訳の無さや感謝の気持ちが入り混じり、心がぎゅうと締め付けられた。 それにしても、金髪の人なんて初めて出会った。 綺麗ですね、と伝えると善逸さんはすぐさま否定し、自嘲するように金髪となった経緯を教えてくれて、不思議なことがあるんだなぁと驚いた。 月光にきらきらと繊細に反射する金色の髪は、儚げな雰囲気を持つ善逸さんによく似合っていて、とても綺麗だと思った。 「君さ、恩人だなんて言うけど…そんなことないよ。 俺、ただ君の手引いて逃げてただけだし、なのに崖から落ちる前に止められなかったし…怖かったよな、ほんと情け無いよ。 ねぇ、君ほんとに怪我はない…?」 そう自信無さ気に語りながら、善逸さんが憂う様にこちらを見上げる。 瞳が不安そうに揺らめいている。 その瞳の色も髪の色を映したような澄んだ黄金色をしていて、その端正なさまに思わず息を呑んだ。 「っ…もう、どこまで否定すれば気が済むんですか…?私は、善逸さんが守ってくれましたからこの通り、擦り傷ひとつありません。 本当に、なんてお礼を言えばいいか…。 …私、鬼なんてものが居るって知らなかった。 鬼に出会ったとき、足が竦んで動けなかったんです。 もしもあの時、善逸さんが来てくれなきゃ…私、は……っ…」 無意識に、ぽろぽろと涙が勝手に溢れる。 村に降りてきてほっとしたのだろう、止まる気配はなく次の言葉が出てこない。 「はっ!?泣かないで、大丈夫だから、落ち着いて…!!」 善逸さんが慌てて立ち上がり、突然涙を零し始めた私をがば、と抱き締めた。 咄嗟の事で、思わず身体が反射的にびくりと跳ねる。 「…っ!!」 「!!?ごっごめん嫌だったね!?俺、離れるからっ…!」 「…もう…っ、違います…!!」 「?!!!」 私は慌てて、勘違いを制止するように善逸さんに抱き着いた。 すると善逸さんは少し狼狽したようだったけれど、ぎこちなく抱き締め直してくれた。 善逸さんの鼓動が速くなっているのがわかる。 服越しに触れる身体の感触から、見た目よりも随分とがっしりした身体をしているなぁと思った。 男の人、なんだなぁ。 暖かくて、安心する。 不意に、崖下へ落ちたときの事を思い出す。 あの時も、咄嗟に善逸さんが私を抱き締めて庇ってくれたのだった。 なんて、強くて優しい人。 思えば出会ったときから、ずっと私のことを優先するように身を挺して行動してくれていた。 どうして、自分の事を弱いとか、情け無いだとか言うんだろう。 頑なに自身を認めようとしない善逸さんに、この人が持つ強さと優しさを伝えてあげたいと思った。 気付けば涙はとうに止まっていて、善逸さんのことで私の心の中は一杯だった。 抱き締められているということを改めて意識し、鼓動が速くなっていくのがわかる。 あぁ、どうしよう。 わたし、これは、善逸さんに落ちてしまったのかも…しれない。 この鼓動が善逸さんに伝わってないといいのだけれど。 そんな事を考えながらしばらくそのままでいたけれど、あることに気付く。 こんな時間に、村のはずれで若い男女が抱き合ってるって…もしも村の人に見られたらまずいのでは…? いやっ、かなりまずい! 村の人に見つかった時の事を想像し、思い立ったように善逸さんから離れる。 「あ、あのっ…!善逸さん、ありがとうございます。 ごめんなさい、突然…もう、落ち着きました…」 いや、ほんとは別の理由で全く落ち着いてはいないしむしろ悪化しているのだけれど! 善逸さんのことを意識してしまい、先ほどより顔を真っ直ぐ見られない。 「そ…そっか!?ほんと良かった、君に怪我がなくて」 「あの、もう少し行ったところに私の家があるので…手当てと、お食事を準備させてください…!」 そう伝え、家までの道を歩いて帰る。 善逸さんはまだ私をおぶってくれると言ったが、山を降りてからでは目立つし、何より善逸さんの怪我を知ってしまったので、ここからは自分で歩くと押し切った。 それに、善逸さんのことを意識してしまった今、少しでも密着するだなんて、考えられなかった。 私の家には、私しかいない。 親が数年前に病死して以来、近所の人に助けてもらいながら私1人で野菜や山菜を売って生計を立てていた。 だから、善逸さんにも気を遣わせることなく居てもらえると思ったのだ。 家に着き、善逸さんの手当てをした。 やはり善逸さんの腕や脚には打撲の跡があり、無理をしていたことがわかる。 その腕や脚がよく鍛え込まれていたことも併せて、改めて強い人だ、と思ったけれど、それを言うときっとまた善逸さんは否定するだろうから、言わなかった。 そうして手当てが済み、夕食を振る舞ったあとは居間で寛いでもらっていた。 後片付けを済ませ、善逸さんの所へ戻る。 「ご馳走さま!有り合わせとか言うのに、あんな御膳みたいなのが出てくると思わなかったよ、すごいね、君!!料理上手だし、手当てもすごく丁寧だったからもう痛くないんだ。 ほんと助かったよ!ありがとう。 」 「なっ、えぇっそんな、褒めすぎです…!それに、その傷は…私のせいで…!」 「俺、嬉しいんだよ。 君が、俺のお陰で怪我がなかったなんて言ってくれたから。 」 「…善逸さん…」 目の前で誇らしげに笑う善逸さんを見て、心がほわほわと暖かくなった。 あぁ、わたし、この人のことが好きだ そう改めて思い、自然と頬が緩む。 「そうだ。 あのさ」 思い付いたように善逸さんが私を見る。 「なんですか?」 「君、俺のこと好きなの?」 ゴトン。 笑顔のまま、お茶を入れようと持っていた湯飲みを垂直に落としてしまった。 あぁ、空で良かった。 平静を装って湯飲みを拾う。 この人、今、なんて言ったの? 「…え…?」 「いや俺さっき、つい君のこと抱き締めちゃったけどさ、嫌がらなかったってことは…そうなんでしょ!?頼む、俺と結婚してくれない!?」 善逸さんが、言葉の勢いそのままに迫ってきて、懇願するように私の手を掴んだ。 「ええーーっ!!?まっ待って、なんでそうなるの!?嘘でしょ!!」 「えっ違うの!?」 「違っ…?いや、あの、そんな…、わかんないです…っ!!」 「わかんないって何!?」 「だ…だって、今日会ったばかり、ですし…!」 ちょっと待ってなにこれ、どういう状況? 私確かに、善逸さんのことを好きだなぁって思ったけれど。 こんな場面で言えるわけがないし、かといって違うとも言いたくない。 というか、近いんですけど!! 「ええーっそんなぁ頼むよ!俺はいつ死ぬかわからないんだよーー!!」 わぁーっと喚きながら、善逸さんは私の肩にすがり付くように項垂れる。 「たっ、頼まれたって…!さっきまでの善逸さんはどこへ?!というか、結婚なんて大事なこと急いで決めるものじゃないでしょう?!お付き合いからーみたいな考えはないんですか…?!」 「お付き合い…?」 「え、あの、…お付き合いしてみて、お互いを知ってから結婚するかどうか、考えるのがまず始めじゃないかなって、私は…」 「えっそれ、本当に…?君が、俺の恋人になってくれるってこと?」 信じられないというような顔で、善逸さんが私を見る。 「えぇえっ?!恋人!??」 一瞬で顔に血がのぼった気がした。 もしもそうなれたら、なんて淡く想像していた単語が善逸さんの口から出るものだから私は思わず悲鳴をあげ、両頬を手で押さえる。 「えええそれも違うの!?」 あああもうやだ、なんなのこのやりとり…! このままでは埒があかない。 もうこの場を収めるためには、善逸さんに私の気持ちを伝えるほか無いみたいだった。 「や、あの、例えばの話だと思って…!…でも、えっと…善逸さん…」 「なに…?!!」 善逸さんの手を取って私の肩から下ろし、覚悟を決めて向き直ると、善逸さんが眼を剥いてこちらを凝視していた。 「あの、善逸さん、眼…、眼が怖いです。 さっきは勢いがありすぎて言えなかったし、言うつもりもなかったんですけど…、わたし…あの……っ、善逸さんのことが…好き、だと思うんです。 …ずっと私を守ってくれましたし、優しいところも今日だけでいっぱい知って…抱き締めてくださったときに、離れたくないなって、思いました。 …ううん、やっぱり訂正します。 わたし…善逸さんのことが、…好き、です…!」 「…!!!!」 善逸さんが更に目を見開く。 私はそのまま、話を続けた。 「でも、私、この通り身内は誰もいません。 お金もないし、ちゃんと鬼殺隊として働いてる善逸さんとお付き合いだなんて…してもらえる身分じゃ、ないです…。 ましてや結婚なんて話、善逸さんのご家族にだって反対されると、思いますし」 だから、好きなままで留めて、伝えないでいようと思った。 でも、善逸さんの答えは予想外のものだった。 「…俺もだよ?俺に家族は居ない」 「…え?」 「誰も君の身分だとか気にする人いないよ。 君は…、君さえ良ければ結婚とか、自由に出来るんだよな?」 「それは、あの、そうですけど」 言うや否や、善逸さんが私の両手を取り、握り締めた。 「じゃあ頼むよ!俺と結婚してくれ!!」 「えぇええっ!!?」 「君は俺が好きでしょ?!俺は、君みたいな柔らかくて優しい雰囲気の子、一緒に居られたら幸せだと思うんだ!気遣いも沢山してくれたしさ、なんていい子なんだって思ってたんだよ!料理だって上手だし!!」 善逸さんの言葉に、頭が真っ白になる。 「私…で…いいん、ですか…」 処理が追い付かなくて、ぱちぱちと瞬きをしながらひとこと呟くのが精一杯だった。 「俺は、君がいいんだけど!どう!?」 善逸さんの、そのあまりの勢いに、思わず笑いが込み上げる。 「…!あはは、どうって…!嬉しい、です…!でも…、あの、いきなり結婚はやっぱり想像がつかなくて、気持ちが追い付きませんから…婚約という形は、どうですか?あと…、一つだけ、約束してほしいことがあります…。 」 「婚約…!もちろん、俺はそれでいいよ!約束ってなに!?俺なんでもやるよ」 「さっきの…いつ死ぬかわからないなんて、言わないで。 生きるって、約束してください…。 また、行ってしまうんでしょう…?それで、善逸さんの気持ちが、変わらなければ…またここに帰ってきてもらえませんか?そうしたら、その時……」 「結婚、してくれるんだね!?」 善逸さんは私の両手を握り締めたまま、察しよく私の言葉を繋いで、きらきらと輝く黄金色の瞳で真っ直ぐに私を見る。 その問いに、私はこくりと頷いた。 「…わかった、生きるよ俺、また数日したら指令が来るんだろうけど、頑張るよ…!気持ちが変わることなんて絶対にないから、待ってて!! …ああ、俺、君が好きだよ!!」 善逸さんは、言葉の勢いに合わせて私をがばっと抱き締めた。 あぁほんとに、何なのこの人は。 善逸さんの真っ直ぐな思いを乗せた言葉に、心がいっぱいになって、暖かくて、笑顔がこぼれる。 息が苦しくなるくらい強く抱き締められたまま、私も善逸さんの耳元で囁く。 「私も、善逸さんのことが、大好きです…!」 そう伝えて、善逸さんに負けないほど強く抱き締め返してやった。

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【鬼滅の刃】我妻善逸に関する10つの知識!鬼滅1のヘタレだけどかっこいい【鬼滅の刃】

我妻 善 逸 夢 小説

[newpage] 「覚えていないなんて、どういうことなんですか!?」 「だから、覚えてないもなにも、俺にはそもそもそんな力はないんだってば!俺は、すごく弱いんだよ…!」 そう言って、善逸さんは苦々しい表情で否定を重ねる。 ここは月灯りがぼんやりと滲む山の中。 私たちの背後には、鬼が霧散した、跡。 「ぎゃああああっ来るな!来るなーーっ!!」 数刻前。 善逸さんと私は、鬱蒼と木々が繁る山の中を全速力で駆けていた。 迫り来るのは、大蛇の身体に人間の様な形をした頭、という奇怪な出で立ちをした化け物。 ずるずると重く耳に障る音を響かせながら迫り来るそれは、鬼と呼ばれているそうで。 つまり、命懸けの"鬼ごっこ"をさせられているのだった。 わたし、なんでこんな所に、山菜なんて採りに来てしまったんだろう。 珍しい植物がたくさん茂っていたものだから、日が落ちるのも気に留めず奥へ奥へと来てしまった。 そこで見つけた小屋で、鬼に出会ってしまったのだ。 しかしその直後、特徴的な黒服に山吹色の羽織、腰に日本刀を携えた金髪の青年が木々を分けて現れた。 そして、初めて見る鬼を前に動けず立ち竦む私を見るや否や、私の手を取って逃げるよう発破を掛けてくれたのだった。 「俺が何とかするから!俺から離れちゃ駄目だよ…!」 "鬼殺隊"の我妻善逸と名乗るその人は、私とは同い年程度に見える。 人が襲われている音を聴きつけ、やって来たのだという。 善逸さんは顔面を蒼白にして喚きながらも、私の手を引いて鬼から遠ざけようとしてくれていた。 「そっちの娘は柔らかそうだ……お前は逃してやってもいいぞぉ、娘を寄越すんならなぁ」 「はぁああ!?何言ってんだよ何言ってんだよ!!渡すわけないだろ、お前みたいな気持ち悪い奴にこの子を喰わせてたまるか!!」 「なら攻撃のひとつでもしてみろ、この腰抜けめ!!」 毒液なのか、鬼が剥いた牙から液体の塊を噴出した。 すんでのところで避けると、液体が地面に降りかかる。 多層にも重なっているはずの落ち葉が一瞬にして溶け、抉れるように黒々とした土が露わになった。 「ギャーーーーッ!待って待ってそんなこと出来るとか聞いてないんですけど!!!」 「きゃぁあっ!」 ガッ、と私の右足が、出っ張っていた木の根に捕らわれて平衡を崩す。 体勢を立て直そうとするが、支えきれない。 身体の傾いた先に見えたのは、家屋の一、二階分の高さはあろうかという崖だった。 瞬時に考えが頭を駆け巡った。 この高さから落ちて、無事で済むわけがない。 即死はしないだろうけど、骨折でもして動けなくなったところを鬼に襲われて終わりだ。 善逸さんが手を引っ張ってくれたけれど、落下していく重力には敵わなかった。 眼前の世界が、不自然なほどゆっくりと動く。 ああ、最悪だ。 この人まで巻き込んでしまうなんて。 瞬間、視界が真っ黒に覆われた。 落下の衝撃が全身を襲う。 「いっ…!?」 落ちたけれど、痛くない。 怪我も、ない。 善逸さんが、私を守るように抱きかかえた状態で、崖下へ落ちていたのだった。 「ぜっ善逸さん!!!」 状況を把握して血の気が引く。 慌てて善逸さんの腕を抜け出して声を掛けると、善逸さんが顔を歪ませながら身体を起こした。 「って…君、大丈夫?!俺は平気だよ、この服が凄く丈夫だから…!早く逃げよう、あいつが来…る…?」 「ぁあ…う、後ろ…」 「良いようにまとまってやがるなぁ…お前らまとめて喰ってやる!!!」 仄かな月灯りの中。 視界に映ったのは、ぬらぬらとした赤黒い口を裂けそうな程に開き、鎌首をもたげて崖上からこちらへ飛び掛かる鬼の姿だった。 あの時、善逸さんの見せた剣技は私の脳裏に焼き付いている。 といっても、振り返って鬼を視認した善逸さんが急に静まりかえり、刀の柄に手を掛けて構えたと思った瞬間に鬼の首が落ちていたのだから、何が起こったのかは全くわからないのだけれど。 ただ、善逸さんがその刃を振るい、鬼を倒したということは確かだった。 善逸さんが自らを"鬼殺隊"と称していたことを思い出す。 そして我に返った善逸さんは何も覚えていないと話し、私が状況を説明するも納得を得られず、私達のやりとりは冒頭に戻る。 「とにかく、山を降りよう!もう鬼が居るような感じはしないから安全だろうけど…。 ってあれ?草履は?」 「はい…どこかで落としちゃったみたいで…あ、でも大丈夫ですよ。 歩けますから!」 「えーーっ駄目だよ、女の子にそんな足で山道歩かせらんないよ!?いやまぁさっきまで走ってたけどさ…!はい、乗れる?」 善逸さんはそう言うと、私に背を向けておぶさるよう促した。 「えぇっそんな、大丈夫です!重たいし、悪いです…」 「いやいや俺一応男だから!!君ぐらい軽いよ!?まあ、俺に負われるのが嫌なら仕方ないけど…」 「いえ、そんな、そういうわけでは!じゃあ…あの、ごめんなさい…お願いします…」 しばらく善逸さんにおぶわれ、村の離れまで降りてきた。 私の家まではまだ距離があったので、そのあたりの岩に腰掛け、休憩をとる。 「ごめんなさい…大変でしたよね、ありがとうございます…。 あっ、善逸さん、傷が…!ちょっといいですか?」 懐から布を出して立ち上がり、善逸さんの血の滲む頬に手を伸ばす。 「わっ!?何すんの駄目だよそんな、綺麗な布が汚れちゃうよ!」 「何言ってるんですか、こんな布なんてどうなっても構いませんって…!拭うだけですけど…家に戻ったらちゃんと手当てをしますから。 命の恩人にこれくらいのことはさせてください…」 ね?と首を傾げると善逸さんは困ったような顔をして、大人しくなり身体を預けてくれた。 頬の傷に布を当て、乱れた髪に手櫛を通す。 頭に傷は…無いように見える。 頬は結構傷が深いのだろう、化膿してしまったら大変だ。 洗って消毒をしないと。 月灯りを頼りによく見ると、善逸さんの手にも結構な傷があるのがわかる。 この様子なら、服で隠れているところは打撲でもしているかもしれない。 …平気だって言いながら、全然そんなことないじゃない。 見ず知らずの私を守ってこんなに傷だらけになってくれたのだと考えると、申し訳の無さや感謝の気持ちが入り混じり、心がぎゅうと締め付けられた。 それにしても、金髪の人なんて初めて出会った。 綺麗ですね、と伝えると善逸さんはすぐさま否定し、自嘲するように金髪となった経緯を教えてくれて、不思議なことがあるんだなぁと驚いた。 月光にきらきらと繊細に反射する金色の髪は、儚げな雰囲気を持つ善逸さんによく似合っていて、とても綺麗だと思った。 「君さ、恩人だなんて言うけど…そんなことないよ。 俺、ただ君の手引いて逃げてただけだし、なのに崖から落ちる前に止められなかったし…怖かったよな、ほんと情け無いよ。 ねぇ、君ほんとに怪我はない…?」 そう自信無さ気に語りながら、善逸さんが憂う様にこちらを見上げる。 瞳が不安そうに揺らめいている。 その瞳の色も髪の色を映したような澄んだ黄金色をしていて、その端正なさまに思わず息を呑んだ。 「っ…もう、どこまで否定すれば気が済むんですか…?私は、善逸さんが守ってくれましたからこの通り、擦り傷ひとつありません。 本当に、なんてお礼を言えばいいか…。 …私、鬼なんてものが居るって知らなかった。 鬼に出会ったとき、足が竦んで動けなかったんです。 もしもあの時、善逸さんが来てくれなきゃ…私、は……っ…」 無意識に、ぽろぽろと涙が勝手に溢れる。 村に降りてきてほっとしたのだろう、止まる気配はなく次の言葉が出てこない。 「はっ!?泣かないで、大丈夫だから、落ち着いて…!!」 善逸さんが慌てて立ち上がり、突然涙を零し始めた私をがば、と抱き締めた。 咄嗟の事で、思わず身体が反射的にびくりと跳ねる。 「…っ!!」 「!!?ごっごめん嫌だったね!?俺、離れるからっ…!」 「…もう…っ、違います…!!」 「?!!!」 私は慌てて、勘違いを制止するように善逸さんに抱き着いた。 すると善逸さんは少し狼狽したようだったけれど、ぎこちなく抱き締め直してくれた。 善逸さんの鼓動が速くなっているのがわかる。 服越しに触れる身体の感触から、見た目よりも随分とがっしりした身体をしているなぁと思った。 男の人、なんだなぁ。 暖かくて、安心する。 不意に、崖下へ落ちたときの事を思い出す。 あの時も、咄嗟に善逸さんが私を抱き締めて庇ってくれたのだった。 なんて、強くて優しい人。 思えば出会ったときから、ずっと私のことを優先するように身を挺して行動してくれていた。 どうして、自分の事を弱いとか、情け無いだとか言うんだろう。 頑なに自身を認めようとしない善逸さんに、この人が持つ強さと優しさを伝えてあげたいと思った。 気付けば涙はとうに止まっていて、善逸さんのことで私の心の中は一杯だった。 抱き締められているということを改めて意識し、鼓動が速くなっていくのがわかる。 あぁ、どうしよう。 わたし、これは、善逸さんに落ちてしまったのかも…しれない。 この鼓動が善逸さんに伝わってないといいのだけれど。 そんな事を考えながらしばらくそのままでいたけれど、あることに気付く。 こんな時間に、村のはずれで若い男女が抱き合ってるって…もしも村の人に見られたらまずいのでは…? いやっ、かなりまずい! 村の人に見つかった時の事を想像し、思い立ったように善逸さんから離れる。 「あ、あのっ…!善逸さん、ありがとうございます。 ごめんなさい、突然…もう、落ち着きました…」 いや、ほんとは別の理由で全く落ち着いてはいないしむしろ悪化しているのだけれど! 善逸さんのことを意識してしまい、先ほどより顔を真っ直ぐ見られない。 「そ…そっか!?ほんと良かった、君に怪我がなくて」 「あの、もう少し行ったところに私の家があるので…手当てと、お食事を準備させてください…!」 そう伝え、家までの道を歩いて帰る。 善逸さんはまだ私をおぶってくれると言ったが、山を降りてからでは目立つし、何より善逸さんの怪我を知ってしまったので、ここからは自分で歩くと押し切った。 それに、善逸さんのことを意識してしまった今、少しでも密着するだなんて、考えられなかった。 私の家には、私しかいない。 親が数年前に病死して以来、近所の人に助けてもらいながら私1人で野菜や山菜を売って生計を立てていた。 だから、善逸さんにも気を遣わせることなく居てもらえると思ったのだ。 家に着き、善逸さんの手当てをした。 やはり善逸さんの腕や脚には打撲の跡があり、無理をしていたことがわかる。 その腕や脚がよく鍛え込まれていたことも併せて、改めて強い人だ、と思ったけれど、それを言うときっとまた善逸さんは否定するだろうから、言わなかった。 そうして手当てが済み、夕食を振る舞ったあとは居間で寛いでもらっていた。 後片付けを済ませ、善逸さんの所へ戻る。 「ご馳走さま!有り合わせとか言うのに、あんな御膳みたいなのが出てくると思わなかったよ、すごいね、君!!料理上手だし、手当てもすごく丁寧だったからもう痛くないんだ。 ほんと助かったよ!ありがとう。 」 「なっ、えぇっそんな、褒めすぎです…!それに、その傷は…私のせいで…!」 「俺、嬉しいんだよ。 君が、俺のお陰で怪我がなかったなんて言ってくれたから。 」 「…善逸さん…」 目の前で誇らしげに笑う善逸さんを見て、心がほわほわと暖かくなった。 あぁ、わたし、この人のことが好きだ そう改めて思い、自然と頬が緩む。 「そうだ。 あのさ」 思い付いたように善逸さんが私を見る。 「なんですか?」 「君、俺のこと好きなの?」 ゴトン。 笑顔のまま、お茶を入れようと持っていた湯飲みを垂直に落としてしまった。 あぁ、空で良かった。 平静を装って湯飲みを拾う。 この人、今、なんて言ったの? 「…え…?」 「いや俺さっき、つい君のこと抱き締めちゃったけどさ、嫌がらなかったってことは…そうなんでしょ!?頼む、俺と結婚してくれない!?」 善逸さんが、言葉の勢いそのままに迫ってきて、懇願するように私の手を掴んだ。 「ええーーっ!!?まっ待って、なんでそうなるの!?嘘でしょ!!」 「えっ違うの!?」 「違っ…?いや、あの、そんな…、わかんないです…っ!!」 「わかんないって何!?」 「だ…だって、今日会ったばかり、ですし…!」 ちょっと待ってなにこれ、どういう状況? 私確かに、善逸さんのことを好きだなぁって思ったけれど。 こんな場面で言えるわけがないし、かといって違うとも言いたくない。 というか、近いんですけど!! 「ええーっそんなぁ頼むよ!俺はいつ死ぬかわからないんだよーー!!」 わぁーっと喚きながら、善逸さんは私の肩にすがり付くように項垂れる。 「たっ、頼まれたって…!さっきまでの善逸さんはどこへ?!というか、結婚なんて大事なこと急いで決めるものじゃないでしょう?!お付き合いからーみたいな考えはないんですか…?!」 「お付き合い…?」 「え、あの、…お付き合いしてみて、お互いを知ってから結婚するかどうか、考えるのがまず始めじゃないかなって、私は…」 「えっそれ、本当に…?君が、俺の恋人になってくれるってこと?」 信じられないというような顔で、善逸さんが私を見る。 「えぇえっ?!恋人!??」 一瞬で顔に血がのぼった気がした。 もしもそうなれたら、なんて淡く想像していた単語が善逸さんの口から出るものだから私は思わず悲鳴をあげ、両頬を手で押さえる。 「えええそれも違うの!?」 あああもうやだ、なんなのこのやりとり…! このままでは埒があかない。 もうこの場を収めるためには、善逸さんに私の気持ちを伝えるほか無いみたいだった。 「や、あの、例えばの話だと思って…!…でも、えっと…善逸さん…」 「なに…?!!」 善逸さんの手を取って私の肩から下ろし、覚悟を決めて向き直ると、善逸さんが眼を剥いてこちらを凝視していた。 「あの、善逸さん、眼…、眼が怖いです。 さっきは勢いがありすぎて言えなかったし、言うつもりもなかったんですけど…、わたし…あの……っ、善逸さんのことが…好き、だと思うんです。 …ずっと私を守ってくれましたし、優しいところも今日だけでいっぱい知って…抱き締めてくださったときに、離れたくないなって、思いました。 …ううん、やっぱり訂正します。 わたし…善逸さんのことが、…好き、です…!」 「…!!!!」 善逸さんが更に目を見開く。 私はそのまま、話を続けた。 「でも、私、この通り身内は誰もいません。 お金もないし、ちゃんと鬼殺隊として働いてる善逸さんとお付き合いだなんて…してもらえる身分じゃ、ないです…。 ましてや結婚なんて話、善逸さんのご家族にだって反対されると、思いますし」 だから、好きなままで留めて、伝えないでいようと思った。 でも、善逸さんの答えは予想外のものだった。 「…俺もだよ?俺に家族は居ない」 「…え?」 「誰も君の身分だとか気にする人いないよ。 君は…、君さえ良ければ結婚とか、自由に出来るんだよな?」 「それは、あの、そうですけど」 言うや否や、善逸さんが私の両手を取り、握り締めた。 「じゃあ頼むよ!俺と結婚してくれ!!」 「えぇええっ!!?」 「君は俺が好きでしょ?!俺は、君みたいな柔らかくて優しい雰囲気の子、一緒に居られたら幸せだと思うんだ!気遣いも沢山してくれたしさ、なんていい子なんだって思ってたんだよ!料理だって上手だし!!」 善逸さんの言葉に、頭が真っ白になる。 「私…で…いいん、ですか…」 処理が追い付かなくて、ぱちぱちと瞬きをしながらひとこと呟くのが精一杯だった。 「俺は、君がいいんだけど!どう!?」 善逸さんの、そのあまりの勢いに、思わず笑いが込み上げる。 「…!あはは、どうって…!嬉しい、です…!でも…、あの、いきなり結婚はやっぱり想像がつかなくて、気持ちが追い付きませんから…婚約という形は、どうですか?あと…、一つだけ、約束してほしいことがあります…。 」 「婚約…!もちろん、俺はそれでいいよ!約束ってなに!?俺なんでもやるよ」 「さっきの…いつ死ぬかわからないなんて、言わないで。 生きるって、約束してください…。 また、行ってしまうんでしょう…?それで、善逸さんの気持ちが、変わらなければ…またここに帰ってきてもらえませんか?そうしたら、その時……」 「結婚、してくれるんだね!?」 善逸さんは私の両手を握り締めたまま、察しよく私の言葉を繋いで、きらきらと輝く黄金色の瞳で真っ直ぐに私を見る。 その問いに、私はこくりと頷いた。 「…わかった、生きるよ俺、また数日したら指令が来るんだろうけど、頑張るよ…!気持ちが変わることなんて絶対にないから、待ってて!! …ああ、俺、君が好きだよ!!」 善逸さんは、言葉の勢いに合わせて私をがばっと抱き締めた。 あぁほんとに、何なのこの人は。 善逸さんの真っ直ぐな思いを乗せた言葉に、心がいっぱいになって、暖かくて、笑顔がこぼれる。 息が苦しくなるくらい強く抱き締められたまま、私も善逸さんの耳元で囁く。 「私も、善逸さんのことが、大好きです…!」 そう伝えて、善逸さんに負けないほど強く抱き締め返してやった。

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[小説] これって、運命?【我妻善逸】 (占いマニア)

我妻 善 逸 夢 小説

鬼滅一のヘタレキャラ!我妻善逸とは? 我妻善逸は『週刊少年ジャンプ』に連載されている漫画 『鬼滅の刃』のメインキャラクターで、主人公の竈門炭治郎たちとは最終選抜試験で出会いました。 その後は鬼を討伐するための組織「鬼殺隊」の一員として炭治郎たちと共に日々鬼達と闘っています。 金髪のざんばら髪に太い下がり眉が特徴で、三角形の羽織を着た16歳の少年です。 好きになった女性に、別の男とのかけおちのためのお金を貢がされ、借金に苦しんでいたところを元柱で育手の老人に助けられたことから、剣士を目指すことになりました。 そのため、ほとんどの剣士が抱えている 鬼に対する憎しみなどもなく、鬼と対峙する時には 如何なくそのヘタレっぷりを発揮しています。 ピンチに陥った際に 「俺はな ものすごく弱いんだぜ 舐めるなよ」と啖呵を切ったり、炭治郎が骨を折った状態で戦っていることを知って 「何折ってんだよ骨 折るんじゃないよ骨 折れてる炭治郎じゃ俺を守りきれないぜ!」と怒り出したり、ビビリで情けない性格を隠そうともしません。 はたまた人面蜘蛛を見つけた際には これが夢であってくれと願い、夢であったなら 「畑を耕します 一反でも二反でも耕して見せる!!」と謎の気概を見せたり、より巨大な人面蜘蛛を見た時には 「俺、お前みたいな奴とは口利かないからな!!」と可愛い拒絶の仕方をしています。 また、心音を聞き取って人柄や心理状態を把握したり、 嘘を見抜くこともできるんだとか。 さらに、善逸は 人と鬼では音が違うと発言しています。 恐らくは、鬼舞辻無惨を鋭い嗅覚で嗅ぎ分けて発見することができた炭治郎のように 人の中に潜伏した鬼を発見することなどもできるのかもしれません。 実際に、善逸は炭治郎と出会った当初から 禰豆子が鬼であることに気づいていましたが、 「泣きたくなるような優しい音」の炭治郎を信じて、この事にはあえて言及していませんでした。 ヘタレでビビリな善逸ですが、とても優しい心の持ち主であることがわかるエピソードですよね。 ちなみに、こちらはあとで詳しく説明しますが 善逸は絶対音感も持っているようで、楽器の演奏も得意としています。 特に響凱という鼓を操る鬼との戦いで、一緒に逃げていた一般人の正一君が話しかけた際には 「合図 合図 合図 合図をしてくれよ 話しかけるなら急に来ないでくれよ 心臓が口からまろび出る所だった」とブチ切れ。 挙句の果てに 恐怖と責任感が弾け、善逸は眠りに落ちてしまいました。 ヘタレもここまで極まるといっそ清々しい!しかし、実は ここからが善逸の本領発揮なのです。 また、命の危機を感じ、 緊張や恐怖が極限まで達すると失神するように眠りに落ち、本来の力を発揮できるようになります。 ちなみに、遊郭編では 独特の女装姿のまま眠りに落ちて技を繰り出し、鬼を一撃で倒すことに成功しました。 この「眠ることで本来の力が発揮できる」特性が発動してしばらくは、眠りに落ちると同時に無言で鬼を倒していましたが 回を重ねるごとに周りとの会話が可能になっていきます。 遊郭編では他にも、上弦の鬼に対して 「謝れよ」と迫ったり(鼻提灯は出ていますが)、伊之助との連携で 冷静で的確な指示を出す(やっぱり鼻提灯は出ていますが)など、かっこいい善逸の姿がたくさん登場します。 覚醒した善逸は、いつものヘタレ具合が嘘のように頼りになるので、伊之助からは 「お前はずっと寝てた方がいいんじゃねえか」と言われるほど…そのくらい、本領を発揮した善逸はかっこいいんですよね。 合わせて読みたいオススメ記事 我妻善逸の知識その5:使える型は1つだけど… 1. 我妻善逸 鬼滅の刃 普段のヘタレモードも気絶した時のしっかりモードも好きです。 善逸の使う雷の呼吸は、他の呼吸と同じく六つの型が存在していますが、善逸は 修行の過程でたった1つの型しか習得することができませんでした。 善逸が習得したのは 「壱ノ型 霹靂一閃」という技で、神速の踏み込みからの居合い一閃。 人間には勿論の事、鬼の目ですら捉えられず、ただ腰の 柄に手を置いた善逸が瞬間移動したようにしか見えないほどの早さを誇ります。 しかし、善逸はこの技を極め、6回連続で技を繰り出す 「壱ノ型 霹靂一閃 六連」、それを2回増やした 「八連」、さらに足の速さが上がるのに加え斬撃の早さも格段に上昇させた 「壱ノ型 霹靂一閃 神速」を生み出します。 1つの技を突き詰める根性と努力で、善逸は強い鬼とも戦えるようになっていきました。 我妻善逸の知識その6:寝ていなくても実はかっこいい 何度見てもこの時の善逸はカッコイイので禰豆子が将来お母さんになったとき「お父さんはね…初めて会った時、顔も知らないお母さんのことを必死で守ってくれたんだよ」とか言って「えー、うそだー!あのかっこ悪いお父さんがー?」と娘に言われてほしい — はちべえ hatibee 覚醒した善逸のかっこよさにばかり目がいってしまいますが、実は寝ていない善逸にもカッコいいところがあります。 そもそも基本的にはヘタレですが、 心根はとても優しく真っ直ぐであり、どんなに恐怖に駆られても人を見捨てることはありません。 また、炭治郎が背負っている箱に鬼である禰豆子が入っていることに気づきながらも、炭治郎が「俺の命よりも大切なもの」と言っていたことから、伊之助に箱を狙われた際、 どんなに攻撃を受けても身を挺して箱を守り抜きました。 嘘を見抜く出来る能力を持ちながらも、それに頼らず 「自分が信じたいと思ったものを信じる」という善逸の信条が最も現れている、鬼滅の刃の中でも 屈指の名場面です。 我妻善逸の知識その7:髪の色は雷で変化した! 「善逸は雷に打たれて髪色があ変わった」というオマケネタ本誌来週号で出よった 黒髪なのも爺ちゃんっ子なのも可愛いし 木に登ってメソメソしてる善逸超可愛い — もさめ mosaimegane 善逸と言えば、そのヘタレな性格の他にも、日本人離れした髪の色が印象的です。 初めて見る人にとっては海外の血が入っているのかな?と思われそうですが、善逸は純粋な日本人であり、 昔は黒髪でした。 しかし、ある日剣士になるための修業に耐え切れず、木に登って泣きわめきながら、育手である元柱の老人に謝っていたところ、 登っていた木に偶然雷が落ちた衝撃で髪が金髪になってしまったのでした。 こちらも善逸らしい面白いエピソードですね。 我妻善逸の知識その8:びっくりするほどの女好き! 鬼滅の刃がどういう漫画か知ってもらうためにもとりあえず善逸の名言貼っておきますね — きまりん homarinn 善逸は 美人に弱いという典型的な女好き。 炭治郎との初対面時にも、具合が悪そうだった善逸に声をかけただけの女の子に 泣いて追い縋りながら求婚し、あの仏のように心優しい炭治郎にドン引きされていました。 また、炭治郎の背負っている箱に入っているのが 美少女の禰豆子であることを知ると、一緒に旅をしている炭治郎に 「いいご身分だな・・・!!!」とブチ切れて夜明けまで追い回します。 ちなみにその後、禰豆子が炭治郎の妹だと分かると態度を一変させ、たびたび炭治郎に媚を売るシーンも…。 さらに、蝶屋敷で機能回復訓練を受けた際には、女の子に体を揉みほぐされるという理由だけで、伊之助が涙が出るほど痛いと感じたマッサージを 激痛を感じても笑いながら受け続けるという、サイコパス並みの執着心を女性に寄せています。 「 女の子一人につきおっぱい二つお尻二つ太もも二つついてんだよ すれ違えばいい匂いがするし見ているだけでも楽しいじゃろがい!!」は、一度聞いたら忘れられない、善逸の名言ですね。 我妻善逸の知識その9:禰豆子に恋する善逸がかわいい! 照れながらねずこに花を贈る善逸が見られただけで僕はもう満足です… 鬼になって表情が乏しくなってしまったねずこが少しだけ目をぱちくりさせてるのも、ねずこなりに驚いているのが伝わってきてすごく幸せになれる一枚だ — コウ? また、禰豆子の顔を見てからは、その美しさに一目惚れしており、 禰豆子に花をプレゼントするなど健気なアピールを繰り返しています。 蜘蛛山編では、善逸は当初鬼に怯え、山の中に入っていくことを拒否しましたが、炭治郎が禰豆子を連れて蜘蛛山へ入ってしまったことに気づき 「俺の大切な禰豆子ちゃん」と発言し、禰豆子を助けるために慌てて蜘蛛山へと入っていきました。 機能回復訓練を行った蝶屋敷編では、訓練の内容を箱越しによく話していたようで、 花の咲いている場所に、夜連れて行くと約束もしています。 ちなみにこの話に対して禰豆子は「カリカリ・・・」と爪で箱をひっかく音で応えており、仲の良さ(?)が伺えます。 覚醒した善逸にときめく禰豆子・・・? 鬼滅の刃さーー!!善逸とねづこが可愛くてさーー!!! 近年稀に見る可愛いノマカプなんですけどーーー!?すき!!!!!! — 秤月 hakariduki それ以外にも、善逸は夢を操る鬼・魘夢から見せられた夢の中で 禰豆子と楽しそうにデートをしたり、戦いが終わり夜が明けた時に慌てて禰豆子を箱に戻したりと、常に禰豆子が心の中にいることが分かります。 また、夢を操る鬼・魘夢との戦いでは魘夢の夢から覚めないまま覚醒しており、鬼に襲われた禰豆子を救い出しています。 この時に善逸は 「禰豆子ちゃんは俺が守る」とカッコいいセリフを放ち、それに 禰豆子がときめいたような描写も見られました。 しかし、その直後に善逸が 鼻提灯を出しながら「ふがふが」言ってしまったことから、寝言なのか本気なのか判別がつかず、禰豆子も目を点にして拍子抜けした様子。 善逸と禰豆子の関係性が発展するのかも、鬼滅の刃の見どころかもしれません。 関連記事をご紹介! 我妻善逸の知識その10:女装した姿「善子」もかわいい? 善子かわいすぎ。 女装させられたことよりも天元さんが男前やったことに怒ってるところとか、ブレへんな〜って関心した。 相手が上弦の鬼ってわかってても女の子が手出されそうになってるのをシラフで止めに入る善逸はサイコーに男前やのに、通常時は恥を晒し続ける善逸、、、そこがまたサイコーに好き。 3人はそれぞれ別の店へと潜入するのですが、その過程で善逸は中々貰い手が見つからず、天元に 「便所掃除でも何でもいい」「タダでもいい」と強引に売り飛ばされてしまいました。 これに怒った善逸ならぬ「善子」は、恐ろしい形相で三味線をかき鳴らし、耳の良さを生かして音楽の才能を開花させます。 そして、 「見返してやるあの男・・・!!アタイ吉原一の花魁になる!!」と心に誓うのでした。 その後、善逸はようやく我に返り本来の任務をこなしていくのですが、 女装をした途端に女性口調になってしまったり、一瞬でも 本気で吉原一の花魁を目指してしまうノリの良さが善逸らしくてとてもかわいいですね。 我妻善逸役・下野紘さんの演技力がスゴイ!映画化にも期待 アニメ・鬼滅の刃で我妻善逸を演じた 下野紘さん。 善逸の十八番である 汚い高音の絶叫なども難なくこなし、ファンからも「ピッタリすぎる」「善逸を演じ切れるのは下野さんしかいない」など、大絶賛されていました。 そんな下野さんは、鬼滅の刃のイベント中「 叫びが多い善逸について最初は不安だったが、最近では自分の喉がどこまで絶叫に耐えられるかを考えて楽しんでいる」と発言しており、ご本人もかなり愛情を持って善逸を演じていらっしゃる様子。 劇場版「 鬼滅の刃 無限列車編」 の公開も今年中と発表され、下野さん演じる善逸の活躍がますます楽しみですね! 関連記事をご紹介!.

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