岸信介 安倍晋三 似てる。 安倍晋三の家系図について調べてみた!

安倍晋三の祖父は岸信介!安部家、岸家、佐藤家の関係は?

岸信介 安倍晋三 似てる

内閣支持率は急落している(時事通信フォト) 俗に三代目は安定期と混乱期の端境期に君臨することが多いとされる。 分断が懸念される社会、令和日本はどこへ向かおうとしているのか。 覆面作家にして経済記者、『トヨトミの野望』『トヨトミの逆襲』の著者である梶山三郎氏がレポートする。 経済を復調させるためにロックダウンの封鎖を緩めれば、感染者数が増大し、封鎖すれば経済が落ち込む、その繰り返し……。 この先いったいどうなるのか、どの企業も今年の業績見通しを示せない中、時価総額22兆円で日本一の巨大企業トヨタが業績予想(2021年3月期決算)を公表したのは5月12日だった。 メディアは、これを「営業利益は8割減、5000億円に急減する」と一斉に報じた。 そして6月11日。 トヨタ自動車の株主総会で、最初に質問に立った株主が「(2021年3月期決算での営業利益の見通し)5000億円は当てになるのか。 なぜ予想の数字を出したのか」と問いただした。 (Amazonで無料ダウンロード) 豊田章男社長は「自動車産業はすそ野が広い。 「ところで、ロバと老夫婦の話をご存知ですか。 ロバを連れながら夫婦が歩いている。 すると、なぜロバに乗らないんだと言われ、お爺さんがロバに乗り、お婆さんが歩いていると、ずいぶん威張った旦那だと言う人がいる。 逆にお婆さんが乗っていると、あの旦那は奥さんに頭が上がらない、と言う。 二人が乗ると今度はロバがかわいそう、と言い出す。 このやり取りを聞いていたトヨタ関係者が、豊田社長がいら立っている事情を説明してくれた。 「日頃から豊田社長は担当記者に対して、危機感がなくなるのでトヨタをほめ過ぎないでほしいと言っているため、多くの担当記者はそれを真に受けて『急落8割減』と書いた。 しかし、今回はそれが気に入らなかった。 競合他社が揃いもそろって業績見通しを出せない中、トヨタだけはあえていま予想できる範囲で数値を出したことや、何とか黒字を維持しようとする姿勢を評価してもらいたかったからでしょう。 要はメディアに褒めてもらいたかったわけです」 株主総会後の記事は、一転、「トヨタは大丈夫」といったような論調が大勢を占めた。 さらには、名優のを使い、「リーマン・ショックの時は、過去最悪の4600億円の赤字決算に陥ったのに、それを上回るコロナ・ショックで5000億円の黒字を出す決意表明だ」と解説する自社のオウンドメディアやテレビコマーシャルを展開している。 自分の価値観と合わない記事やメディアを徹底的に批判、排除する姿勢といえば、首相の右に出る人はいないだろう。 コロナ危機対応をめぐる最近の首相会見でも、辛口の記事を書くフリーの記者を指名しなかったことが問題になったことは記憶に新しい。 しかしそんなメディアコントロールの努力も甲斐なく、なかなか届かない「アベノマスク」、国会でも紛糾した中小事業者への持続化給付金業務の丸投げ発注をめぐる「前田ハウス」問題と、新型コロナウイルス対策に関して安倍政権の打つ手がことごとく失敗したあげく、通常の10倍とも言われる破格の1億5000万円を選挙資金として注ぎ込んだ・案里夫妻が東京地検特捜部に買収容疑で逮捕され、内閣の支持率は急落した。 歴史を遡ると、2位が桂太郎、3位が、4位が伊藤博文。 安倍晋三を含めてみな長州(山口)出身だ。 3位の佐藤栄作は、安倍の大叔父でもある。 大腸の病で失意の下、在任わずか1年で第一次政権を放棄した安倍晋三は2012年に奇跡的に復活、第二次政権をスタートさせて以来、8年近い長期政権を維持している。 その理由は大きく4つある。 野党に全く力がないこと(敵がいない)、メディア対策がしたたかなこと(情報統制)、官邸を裏切らない仲間内で固めてきたこと(側近の重用)、自民党内に自分にとって代わる、あるいは代ろうとする人材がいないこと(人材の枯渇)、だ。 野党に力がないことは誰の目にも明らかだろうが、情報統制や側近の重用の実態は、官邸担当の新聞記者など以外には、じつはあまり知られていない。 情報統制とは、自分に苦言を呈する人間を排除し、自分の意見をそのまま垂れ流してくれる「御用メディア」と積極的に付き合い、ご褒美のネタ(情報)を与える、ということだ。 そして一次政権崩壊後も裏切らずに付き従った官僚や政治家、たとえば一緒に山登りをしたような人物が側近として重用される。 そうした人物は、永田町や霞が関では「官邸側用人」と揶揄されようが、彼らの関心は、国民というよりも、いかに総理の寵愛を受けるかに注がれている。 いや、最近の官邸周辺から漏れ聞こえるところによると、むしろ、東大出のエリート側用人が、お坊ちゃん育ちでお追従に弱いを神輿に乗せて、やりたい放題しているとみたほうがいいのかもしれない。 安倍政治のファンは増えた。 「美しい日本」といった独特の「愛国思想」に分厚い支持層がいることは事実だ。 とくに世界で中国が存在感を増すと、地政学的に中国と近い日本では「中国脅威論」が根付き始めたことなどにより、社会全体が右傾化してきた。 そこに安倍首相の掲げる保守概念がうまくハマった構図と言えよう。 安倍の身体に流れる「血筋」の良さが、「美しい日本」「強い日本」を求める保守層にはたまらない存在に映るのだろう。 長期政権をささえる5つ目の理由として「血筋」が入るのかもしれない。 祖父は「昭和の妖怪」こと岸信介。 その長女、洋子が安倍晋太郎(元外相)に嫁ぎ、3人の男子を産んだ。 次男が晋三である。 安倍首相は祖父の岸を尊敬していると言われる。 岸は戦前の商工省(現・経済産業省)で「革新官僚」として台頭した。 1935年、同省工務局長として、軍事物資として重要な自動車の製造から外資を締め出す「自動車製造事業法」を制定。 その翌年には、満州に移り、同国総務庁次長に就いた。 関東軍は、満鉄(南満州鉄道)線路を爆破する謀略工作で戦端を開き(満州事変)、1932年に清朝の皇帝・溥儀を迎え入れて満州国を建国していた。 その満州を支配したのは、岸信介に加え、満鉄総裁の松岡洋右、関東軍参謀長の東條英機、同国総務長官の星野直樹、日産自動車の創業者で持ち株会社を満州に移転させた鮎川義介の5人だと言われる。 彼らは、その名前をとって満州の「2キ3スケ」と呼ばれた。 敗戦により、この5人は全員戦犯として逮捕されるものの、岸は復活して首相の座を射止め、強固な日米安全保障体制を築いた。 岸の盟友だった鮎川義介は復活して岸内閣では経済最高顧問に就いた。 鮎川も長州出身で、大叔父は明治新政府で大蔵卿を務めた井上馨。 長州つながりが岸と鮎川を結び付けた。 岸は自動車産業、とくに日産との関係が深かったわけだが、それが孫の安倍晋三の代に因縁のごとく巡り巡ってくる。 2018年11月19日に逮捕された日産会長(当時)のカルロス・ゴーン事件の構造は、日産とルノーとの経営統合を目論む外国人経営者を排除した国家と日産が結託した一種の「クーデター」のようにも見えた。 歴史は繰り返すのかもしれない。 二十子の父は百貨店、高島屋の社長、飯田新七。 美代の父は、新七の弟で高島屋専務の藤二郎だった。 喜一郎の直系三代目に当たるのが、現社長の豊田章男である。 このトヨタ自動車の、これまで表沙汰になったことがない内幕を小説に仮託して描いたのではないかと世間を騒がせているのが拙著『トヨトミの野望』とその続編の『トヨトミの逆襲』である。 トヨタはもちろん、これまで取材してきたいくつかの日本企業をモデルにして小説で描こうとしたテーマは、超グローバル企業における「サラリーマンと創業家のありかた」であった。 小説の主人公は、トヨトミ自動車創業家の三代目で、同社社長の豊臣統一という人物である。 この豊臣統一の人柄、組織の動かし方、マスコミ対策が安倍晋三とそっくりなのだ。 執筆した本人がこう言うのもおかしな話だが、コロナ政策、検事総長人事をめぐる不祥事や河井夫妻逮捕など一連のごたごたを見ていたらハタと気がつき思わず笑ってしまった。 そもそも経歴が似ている。 安倍晋三の祖父、岸信介が偉大な政治家であり、安倍は三代目の政治家である。 統一も祖父が自動車事業を起こした初代社長で、創業家の三代目だ。 統一も、安倍晋三と同じように、情報統制と側近の重用で社内外を固め、自分に反論する者は、役員だろうが課長だろうが徹底して排除してきた。 この結果、社内はイエスマンだらけとなった。 えてしてこういう組織は、危機の際には、ぽきっと折れやすくなるものだが、トヨトミを取り巻く競合企業がそれ以上にひどい状況にあるため、危機が顕在化しない。 野党の力が弱い安倍政権と同じ状況にあるのだ。 トヨトミ自動車は、創業以来、苦難の連続だった。 初代の豊臣勝一郎は戦後の混乱期に倒産の危機に追い込まれるが、会社を守り抜き、先代の苦労を知る息子の新太郎は、手堅く経営を盤石にする。 しかし、やがて大企業病に陥り創業以来の危機を迎える。 会長に退いた新太郎が、起死回生のため起用したのが、剛腕のサラリーマン社長・武田剛平。 武田がグローバル化を進めて、会社を立て直し、トヨトミ自動車は「世界のトヨトミ」と言われるようになった。 (Rakutenブックスで無料ダウンロード) その武田が、次に着手しようとしたのが、創業家が暗黙のうちに経営トップを世襲するという前近代性の改革だった。 持ち株会社方式を導入し、創業家を持ち株会社の経営に専念させ、トヨトミ自動車本体には実力主義で経営者を起用する新たな組織づくりを模索した。 言ってしまえば創業家が「君臨すれども統治せず」の経営体制を構築しようとしたわけだが、このクーデターは事前に発覚、豊臣家の逆鱗に触れ、武田は社長の座を追われる。 その後リーマン・ショックで大幅赤字に転落したのを契機に、いよいよ新太郎の長男、統一が「大政奉還」により社長に就任。 統一は、武田一派を容赦なく社内から一掃し始める。 豊臣本家をないがしろにした武田派へのリベンジは凄まじい。 統一は、持ち株会社構想のキーマンを真っ先に血祭りにあげる。 経営企画担当の常務取締役だった武田の腹心を、大阪の系列運送会社の監査役へ飛ばしたのだ。 また、豊臣の分家一族にも冷徹さを貫く。 こうした常軌を逸した復讐心で、いま政権を窮地に陥れてしまったのが安倍首相だろう。 先の参院選で、公職選挙法違反(買収)で逮捕・起訴された河井克行・案里夫妻に、1億5000万円ものカネを注ぎ込んで広島選挙区に案里氏を立候補させたのは、自民党の大物参議院議員の溝手顕正氏を落選に追い込みたかったからだったと言われている。 溝手氏は第一次安倍政権のとき、2007年の参院選惨敗を「首相本人の責任」と厳しく糾弾。 その後も陰で安倍の学歴や大腸の病気などあげつらうなど、言いたい放題。 堪忍袋の緒が切れた安倍首相は、溝手氏を許せなかった。 その私怨から地元・広島県連の猛反対も押し切って、河井案里議員を擁立したのだという。 祖父と父が苦労して商売を大きくしたものの、三代目の孫はぼんぼん育ちで苦労することもなく、ふだんから習い事ばかりをして商売のことを学ばないので、いざ事業を承継すると、とたんに経営を傾かせて、これまで築いてきた不動産を売却する羽目になるが、教養を身につけていたので、借金のかたとして家を売り渡すときには「売り家」と上手な字で(唐様で)書けるという皮肉がこもった意味を持つ。 たしかに、歴史上、三代目の頃が「鬼門」だ。 鎌倉幕府では、二代将軍頼家の息子に三代将軍の実朝の殺害されたことにより源氏の血筋が途絶えた。 室町幕府では三代将軍の義満以降は将軍家の権力が衰えた。 最近の自動車業界で言えば、エアバック生産で急成長した「タカタ」が三代目の代の2017年6月に1兆円を超える負債を抱え、製造業としては戦後最大の経営破綻にいたる。 三代目は安定期と混乱期の端境期に君臨することが多く、これまで成功してきた勝利の方程式が通用しない局面に差し掛かり、その力量が問われることになる。 『トヨトミの逆襲』では、EVを中心とする電動化や、クルマとAIの融合など迫りくる技術革新の波に、三代目の豊臣統一が揺れ動く場面が数多く盛り込まれている。 この国の政・官・業の劣化は日に日に加速している。 「日本と唐様で書く三代目」などと、この国が破綻しないよう祈るばかりだ。 (文中敬称略).

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安倍晋三の家系図で兄弟や先祖一族がぶっ飛んでる!?韓国人の真相とは?

岸信介 安倍晋三 似てる

安倍晋三というよりも〝岸晋三〟とでも呼びたくなるほど、祖父、岸信介の影響が強い安倍晋三総理の政治方針ですが、なぜそうなのかが腑に落ちるノンフィクションの傑作です。 『絶頂の一族』とは岸信介、岸洋子(安倍洋子)、安倍晋三の3代を中心とした血族のことですが、むしろ興味深いのはその〝岸家〟の流れではなく〝安倍家〟の流れです。 「安倍晋三は母方の祖父・岸信介の面影は事あるごとに口にしてももう一人の祖父・安倍寛についてはほとんど触れることはない」とのことですが、このもう一人の祖父とはどのような人だったのでしょうか。 安倍寛は「金権腐敗を糾弾し、終始一貫、戦争にも反対を続けた」政治家でした。 翼賛選挙と呼ばれた東条内閣時の総選挙でも「東条の戦争遂行に一貫して反対」し軍部ににらまれながらも「無所属・非推薦」で立候補し、当選した反骨の政治家でした。 この選挙では警察の干渉が激しく、昼夜の尾行、子息の安倍晋太郎への尋問などの選挙妨害が平然と行われたのです。 開戦時(この翼賛選挙時も)の東条内閣で商工大臣だった岸信介とは全く違った道を歩んでいた政治家といえるでしょう。 寛は「人に感謝し、〝人に祈る心〟がなくては人間はダメだとよく言っていた」と伝えられていますが、敗戦後の第一回総選挙の準備中に病死してしまいます。 安倍晋太郎は「岸の女婿」としばしば呼ばれていましたが、義父の岸信介よりも安倍寛を政治家として尊敬していたようにうかがえます。 岸も満足していたという。 この微妙な意識の差は大きい。 岸の秘書官になったのが政界への第一歩となったのですから。 〝安倍〟の姓ではありませんが、この本に興味深い人物が描かれています。 晋太郎の異父弟、晋三の叔父にあたる西村正男(みずほホールディングス元会長)です。 晋太郎の生後まもなく母親は安倍寛と離婚し、西村家へ嫁いで生まれたのが西村正男です。 彼もまた安倍寛と同様に非戦、平和を主張していました。 そして、小泉総理の靖国神社参拝を擁護した安倍晋三官房長官に対して「晋三はあの侵略戦争がわかっていない。 晋三は靖国神社参拝へのアジア諸国の反発に対し『心の問題だ』と言うが、犠牲者が三百万人だろうが、一人だろうが、侵略は侵略だ。 歴史的事実を踏まえてけじめをつけなくてはいけない」と激しく批判していたのです。 「晋三は昭和史を知らなすぎる。 歴史から学んでいない。 政治家の言葉は重いものだということをもっと知るべきだ」とも。 西村は死の直前の東京新聞のインタビューでもこの考えを変えることはありませんでした。 それを〝遺言〟のように残していったのです。 西村は晋太郎にはとって、たったひとりの弟であり同志であり、数少ない心の許せる人間だったのでしょう。 この本では、西村の章に続いて晋太郎のもうひとつの〝心の許せる〟世界を追っています。 その世界で晋太郎がどのような素顔を見せていたのかは謎につつまれていますが……。 この〝安倍〟の流れは『絶頂の一族』の裏面史となっていますが、では〝正史〟はどうなっているのかというと、岸信介の政治信条・手法をなぞり繰り返しているようにしか見えません。 安倍洋子がこんな言葉を語っています。 「政策は祖父似、性格は父似」と。 けれど第二次安倍内閣発足後は〝性格も祖父似〟になってきているように思えるのですが。 60年安保時のような重要法案の強行採決、憲法改正への執念等、岸信介がのりうつっているかのような行動が安倍総理には見られます。 岸信介が旧満洲国の行政官僚として辣腕をふるっていたことはよく知られていますが、現政権の行政権力の肥大化もそれにどこか通じるところがあるように思えます。 日本国憲法について岸信介はこう語っていました。 「私が戦後の政界に復帰したのは日本立て直しの上において憲法改正がいかに必要かということを痛感しておったためなんです」と。 日本国憲法が成立した時、岸は獄中にいました。 日本国憲法の成立過程に立ち会っていない「岸にとって新憲法は戦勝国アメリカから押しつけられたものという認識」でしかありませんでした。 アメリカ軍から獄中で苛酷な待遇を強いられていた岸にアメリカはどう映っていたのでしょうか。 獄中で「大東亜戦争を以て日本の侵略戦争と云ふは許すべからざるところなり。 之れ事実を故意に歪曲するものなり」と記していた岸はなぜ釈放されたのでしょうか。 興味深い記述が引かれています。 また、アメリカへの対抗心もうかがうことができます。 それはアメリカの占領行政批判や一連の60年安保をめぐる動きでも感じ取れることができます。 ここでふとこんなことを想像してしまいます。 旧満洲国という〝傀儡(かいらい)国家(植民地、占領地)〟で岸信介たち指導者層が行った植民地行政と同型のものをアメリカの占領行政に見ていたのではないかと。 日本が宗主国であった旧満洲国、アメリカが宗主国であった戦後日本、岸の目にはどちらも独立国家とは考えられていなかったのではないかとも。 岸信介の亡霊に縛られているのが今の安倍政権に思えます。 そこに浮かび上がってくるのがこの本の本来の主人公である安倍洋子の存在です。 彼女が手放さない〝岸家〟のこだわりが「およそ現実の世界や社会とは無縁の、「脱占領」という岸の遺した怨念が亡霊のように現れている」(薬師寺克行、本書解説より)という事態を日本にもたらしているのです。 けれどこれこそが未完成な国家・日本のあかしのように思えるのですが。 「おじいちゃんを褒(ほ)めれば、お母さんが喜ぶ」という一文がこの本の中に記されています。 ファザコン、マザコンというように事柄を矮小化するつもりはありません。 けれど、そのようなことも含めて、家業と化した政治家たちが日本の政治・言論空間を歪ませてきているようにも思えます。 その時〝家庭内野党(安倍昭恵)〟の存在もまた大きな意味を持ってくるのかもしれません。 安倍昭恵総理夫人の章のインタビューもとても興味深く読めると思います。 安倍総理の根幹を知ることができる好著です。

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甘口辛口 妻を殴る首相

岸信介 安倍晋三 似てる

内閣支持率は急落している(時事通信フォト) 俗に三代目は安定期と混乱期の端境期に君臨することが多いとされる。 分断が懸念される社会、令和日本はどこへ向かおうとしているのか。 覆面作家にして経済記者、『トヨトミの野望』『トヨトミの逆襲』の著者である梶山三郎氏がレポートする。 経済を復調させるためにロックダウンの封鎖を緩めれば、感染者数が増大し、封鎖すれば経済が落ち込む、その繰り返し……。 この先いったいどうなるのか、どの企業も今年の業績見通しを示せない中、時価総額22兆円で日本一の巨大企業トヨタが業績予想(2021年3月期決算)を公表したのは5月12日だった。 メディアは、これを「営業利益は8割減、5000億円に急減する」と一斉に報じた。 そして6月11日。 トヨタ自動車の株主総会で、最初に質問に立った株主が「(2021年3月期決算での営業利益の見通し)5000億円は当てになるのか。 なぜ予想の数字を出したのか」と問いただした。 (Amazonで無料ダウンロード) 豊田章男社長は「自動車産業はすそ野が広い。 「ところで、ロバと老夫婦の話をご存知ですか。 ロバを連れながら夫婦が歩いている。 すると、なぜロバに乗らないんだと言われ、お爺さんがロバに乗り、お婆さんが歩いていると、ずいぶん威張った旦那だと言う人がいる。 逆にお婆さんが乗っていると、あの旦那は奥さんに頭が上がらない、と言う。 二人が乗ると今度はロバがかわいそう、と言い出す。 このやり取りを聞いていたトヨタ関係者が、豊田社長がいら立っている事情を説明してくれた。 「日頃から豊田社長は担当記者に対して、危機感がなくなるのでトヨタをほめ過ぎないでほしいと言っているため、多くの担当記者はそれを真に受けて『急落8割減』と書いた。 しかし、今回はそれが気に入らなかった。 競合他社が揃いもそろって業績見通しを出せない中、トヨタだけはあえていま予想できる範囲で数値を出したことや、何とか黒字を維持しようとする姿勢を評価してもらいたかったからでしょう。 要はメディアに褒めてもらいたかったわけです」 株主総会後の記事は、一転、「トヨタは大丈夫」といったような論調が大勢を占めた。 さらには、名優のを使い、「リーマン・ショックの時は、過去最悪の4600億円の赤字決算に陥ったのに、それを上回るコロナ・ショックで5000億円の黒字を出す決意表明だ」と解説する自社のオウンドメディアやテレビコマーシャルを展開している。 自分の価値観と合わない記事やメディアを徹底的に批判、排除する姿勢といえば、首相の右に出る人はいないだろう。 コロナ危機対応をめぐる最近の首相会見でも、辛口の記事を書くフリーの記者を指名しなかったことが問題になったことは記憶に新しい。 しかしそんなメディアコントロールの努力も甲斐なく、なかなか届かない「アベノマスク」、国会でも紛糾した中小事業者への持続化給付金業務の丸投げ発注をめぐる「前田ハウス」問題と、新型コロナウイルス対策に関して安倍政権の打つ手がことごとく失敗したあげく、通常の10倍とも言われる破格の1億5000万円を選挙資金として注ぎ込んだ・案里夫妻が東京地検特捜部に買収容疑で逮捕され、内閣の支持率は急落した。 歴史を遡ると、2位が桂太郎、3位が、4位が伊藤博文。 安倍晋三を含めてみな長州(山口)出身だ。 3位の佐藤栄作は、安倍の大叔父でもある。 大腸の病で失意の下、在任わずか1年で第一次政権を放棄した安倍晋三は2012年に奇跡的に復活、第二次政権をスタートさせて以来、8年近い長期政権を維持している。 その理由は大きく4つある。 野党に全く力がないこと(敵がいない)、メディア対策がしたたかなこと(情報統制)、官邸を裏切らない仲間内で固めてきたこと(側近の重用)、自民党内に自分にとって代わる、あるいは代ろうとする人材がいないこと(人材の枯渇)、だ。 野党に力がないことは誰の目にも明らかだろうが、情報統制や側近の重用の実態は、官邸担当の新聞記者など以外には、じつはあまり知られていない。 情報統制とは、自分に苦言を呈する人間を排除し、自分の意見をそのまま垂れ流してくれる「御用メディア」と積極的に付き合い、ご褒美のネタ(情報)を与える、ということだ。 そして一次政権崩壊後も裏切らずに付き従った官僚や政治家、たとえば一緒に山登りをしたような人物が側近として重用される。 そうした人物は、永田町や霞が関では「官邸側用人」と揶揄されようが、彼らの関心は、国民というよりも、いかに総理の寵愛を受けるかに注がれている。 いや、最近の官邸周辺から漏れ聞こえるところによると、むしろ、東大出のエリート側用人が、お坊ちゃん育ちでお追従に弱いを神輿に乗せて、やりたい放題しているとみたほうがいいのかもしれない。 安倍政治のファンは増えた。 「美しい日本」といった独特の「愛国思想」に分厚い支持層がいることは事実だ。 とくに世界で中国が存在感を増すと、地政学的に中国と近い日本では「中国脅威論」が根付き始めたことなどにより、社会全体が右傾化してきた。 そこに安倍首相の掲げる保守概念がうまくハマった構図と言えよう。 安倍の身体に流れる「血筋」の良さが、「美しい日本」「強い日本」を求める保守層にはたまらない存在に映るのだろう。 長期政権をささえる5つ目の理由として「血筋」が入るのかもしれない。 祖父は「昭和の妖怪」こと岸信介。 その長女、洋子が安倍晋太郎(元外相)に嫁ぎ、3人の男子を産んだ。 次男が晋三である。 安倍首相は祖父の岸を尊敬していると言われる。 岸は戦前の商工省(現・経済産業省)で「革新官僚」として台頭した。 1935年、同省工務局長として、軍事物資として重要な自動車の製造から外資を締め出す「自動車製造事業法」を制定。 その翌年には、満州に移り、同国総務庁次長に就いた。 関東軍は、満鉄(南満州鉄道)線路を爆破する謀略工作で戦端を開き(満州事変)、1932年に清朝の皇帝・溥儀を迎え入れて満州国を建国していた。 その満州を支配したのは、岸信介に加え、満鉄総裁の松岡洋右、関東軍参謀長の東條英機、同国総務長官の星野直樹、日産自動車の創業者で持ち株会社を満州に移転させた鮎川義介の5人だと言われる。 彼らは、その名前をとって満州の「2キ3スケ」と呼ばれた。 敗戦により、この5人は全員戦犯として逮捕されるものの、岸は復活して首相の座を射止め、強固な日米安全保障体制を築いた。 岸の盟友だった鮎川義介は復活して岸内閣では経済最高顧問に就いた。 鮎川も長州出身で、大叔父は明治新政府で大蔵卿を務めた井上馨。 長州つながりが岸と鮎川を結び付けた。 岸は自動車産業、とくに日産との関係が深かったわけだが、それが孫の安倍晋三の代に因縁のごとく巡り巡ってくる。 2018年11月19日に逮捕された日産会長(当時)のカルロス・ゴーン事件の構造は、日産とルノーとの経営統合を目論む外国人経営者を排除した国家と日産が結託した一種の「クーデター」のようにも見えた。 歴史は繰り返すのかもしれない。 二十子の父は百貨店、高島屋の社長、飯田新七。 美代の父は、新七の弟で高島屋専務の藤二郎だった。 喜一郎の直系三代目に当たるのが、現社長の豊田章男である。 このトヨタ自動車の、これまで表沙汰になったことがない内幕を小説に仮託して描いたのではないかと世間を騒がせているのが拙著『トヨトミの野望』とその続編の『トヨトミの逆襲』である。 トヨタはもちろん、これまで取材してきたいくつかの日本企業をモデルにして小説で描こうとしたテーマは、超グローバル企業における「サラリーマンと創業家のありかた」であった。 小説の主人公は、トヨトミ自動車創業家の三代目で、同社社長の豊臣統一という人物である。 この豊臣統一の人柄、組織の動かし方、マスコミ対策が安倍晋三とそっくりなのだ。 執筆した本人がこう言うのもおかしな話だが、コロナ政策、検事総長人事をめぐる不祥事や河井夫妻逮捕など一連のごたごたを見ていたらハタと気がつき思わず笑ってしまった。 そもそも経歴が似ている。 安倍晋三の祖父、岸信介が偉大な政治家であり、安倍は三代目の政治家である。 統一も祖父が自動車事業を起こした初代社長で、創業家の三代目だ。 統一も、安倍晋三と同じように、情報統制と側近の重用で社内外を固め、自分に反論する者は、役員だろうが課長だろうが徹底して排除してきた。 この結果、社内はイエスマンだらけとなった。 えてしてこういう組織は、危機の際には、ぽきっと折れやすくなるものだが、トヨトミを取り巻く競合企業がそれ以上にひどい状況にあるため、危機が顕在化しない。 野党の力が弱い安倍政権と同じ状況にあるのだ。 トヨトミ自動車は、創業以来、苦難の連続だった。 初代の豊臣勝一郎は戦後の混乱期に倒産の危機に追い込まれるが、会社を守り抜き、先代の苦労を知る息子の新太郎は、手堅く経営を盤石にする。 しかし、やがて大企業病に陥り創業以来の危機を迎える。 会長に退いた新太郎が、起死回生のため起用したのが、剛腕のサラリーマン社長・武田剛平。 武田がグローバル化を進めて、会社を立て直し、トヨトミ自動車は「世界のトヨトミ」と言われるようになった。 (Rakutenブックスで無料ダウンロード) その武田が、次に着手しようとしたのが、創業家が暗黙のうちに経営トップを世襲するという前近代性の改革だった。 持ち株会社方式を導入し、創業家を持ち株会社の経営に専念させ、トヨトミ自動車本体には実力主義で経営者を起用する新たな組織づくりを模索した。 言ってしまえば創業家が「君臨すれども統治せず」の経営体制を構築しようとしたわけだが、このクーデターは事前に発覚、豊臣家の逆鱗に触れ、武田は社長の座を追われる。 その後リーマン・ショックで大幅赤字に転落したのを契機に、いよいよ新太郎の長男、統一が「大政奉還」により社長に就任。 統一は、武田一派を容赦なく社内から一掃し始める。 豊臣本家をないがしろにした武田派へのリベンジは凄まじい。 統一は、持ち株会社構想のキーマンを真っ先に血祭りにあげる。 経営企画担当の常務取締役だった武田の腹心を、大阪の系列運送会社の監査役へ飛ばしたのだ。 また、豊臣の分家一族にも冷徹さを貫く。 こうした常軌を逸した復讐心で、いま政権を窮地に陥れてしまったのが安倍首相だろう。 先の参院選で、公職選挙法違反(買収)で逮捕・起訴された河井克行・案里夫妻に、1億5000万円ものカネを注ぎ込んで広島選挙区に案里氏を立候補させたのは、自民党の大物参議院議員の溝手顕正氏を落選に追い込みたかったからだったと言われている。 溝手氏は第一次安倍政権のとき、2007年の参院選惨敗を「首相本人の責任」と厳しく糾弾。 その後も陰で安倍の学歴や大腸の病気などあげつらうなど、言いたい放題。 堪忍袋の緒が切れた安倍首相は、溝手氏を許せなかった。 その私怨から地元・広島県連の猛反対も押し切って、河井案里議員を擁立したのだという。 祖父と父が苦労して商売を大きくしたものの、三代目の孫はぼんぼん育ちで苦労することもなく、ふだんから習い事ばかりをして商売のことを学ばないので、いざ事業を承継すると、とたんに経営を傾かせて、これまで築いてきた不動産を売却する羽目になるが、教養を身につけていたので、借金のかたとして家を売り渡すときには「売り家」と上手な字で(唐様で)書けるという皮肉がこもった意味を持つ。 たしかに、歴史上、三代目の頃が「鬼門」だ。 鎌倉幕府では、二代将軍頼家の息子に三代将軍の実朝の殺害されたことにより源氏の血筋が途絶えた。 室町幕府では三代将軍の義満以降は将軍家の権力が衰えた。 最近の自動車業界で言えば、エアバック生産で急成長した「タカタ」が三代目の代の2017年6月に1兆円を超える負債を抱え、製造業としては戦後最大の経営破綻にいたる。 三代目は安定期と混乱期の端境期に君臨することが多く、これまで成功してきた勝利の方程式が通用しない局面に差し掛かり、その力量が問われることになる。 『トヨトミの逆襲』では、EVを中心とする電動化や、クルマとAIの融合など迫りくる技術革新の波に、三代目の豊臣統一が揺れ動く場面が数多く盛り込まれている。 この国の政・官・業の劣化は日に日に加速している。 「日本と唐様で書く三代目」などと、この国が破綻しないよう祈るばかりだ。 (文中敬称略).

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