ケトン 性 低 血糖。 自家中毒症

ケトン性低血糖症

ケトン 性 低 血糖

尿ケトンって何? 尿ケトンは、尿中のケトン体のことです。 尿ケトンの有無は、試験紙法によって確認しています。 ヒトの体では、エネルギー源として糖分(ブドウ糖・グルコース)を燃やしています。 血液中にあるブドウ糖は、全血液中に約5g前後と非常に少ないため、 普段は、ブドウ糖をグリコーゲンの形に変えて肝臓に貯蓄し、必要に応じて分解して使用しています。 絶食時間が長くなり、肝臓のグリコーゲンが少なくなると、エネルギー源は、グルコースから、脂肪へと切り替わります。 脂肪を肝臓で分解して作られるエネルギー源がケトン体です。 (軽度の血中ケトン体の上昇(ケトーシス)は、絶食後 12時間~14時間から認められます。 ) つまり、 ブドウ糖が利用できないときに、ブドウ糖の代わりに、脂肪から作るエネルギー源がケトン体です。 ケトンは水に溶けるため、血液中のケトンが増えると、尿中のケトン体も増えます。 尿ケトンが陽性となる状況としては、 1 絶食 2 非常な低炭水化物ダイエット 3 摂食障害 4 慢性的な嘔吐・下痢 5 激しい運動 6 妊娠 7 アルコール過剰摂取 8 糖尿病 があります。 尿ケトンが陽性(プラス)だと問題となるとき 臨床的に、ケトン体が問題となるのは、ケトン体が過剰に蓄積しすぎた時です。 ケトン体は、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンからなります。 ケトン体には、酸が含まれるため、血液中に多くなりすぎると、血液が酸性になります。 ( ケトアシドーシスと呼ばれます。 ) 血液のPhは、生体の化学反応をコントロースするため、一定の範囲内に厳密にコントロールされています。 そのため、ケトアシドーシスになると、生体の化学反応が上手く生じず、様々な問題が生じます。 ケトアシドーシスの自覚症状としては、 悪心・嘔吐 腹痛 混乱 呼吸困難 傾眠傾向 など多彩な症状を認め、生命を脅かすこともある危険な状態です。 こんなに恐ろしいケトアシドーシスですが、 生体はうまくできているもので、 絶食期間が長いだけでは、 ケトン体の血中濃度は一定範囲に保たれるため、ケトアシドーシスにはほとんどなりません。 (ただし、非常に長期間の絶食、新生児、妊婦、授乳中、極度の糖質制限食ではおこりえます。 ) しかし、ケトン体の過剰蓄積がおこる場合があり、 代表的には次の2つの場合です。 糖尿病の方で尿中ケトン陽性の場合には、インスリンの作用不足(=細胞内の糖利用障害)が考えられます。 インスリンの作用不足にも程度があり、 1型糖尿病のように完全にインスリンが枯渇してしまうと、 糖利用の障害と共に、エネルギー源である脂肪が動員され、大量のケトン体が産生され、ケトアシドーシスをきたします。 アルコールの過剰摂取による発症機序は複雑なので割愛します。 各種のケトアシドーシスの診断は、尿ケトンのみで行うことはなく、問診、身体診察、他の血液検査(血糖値・血液ガス検査)などをふまえて、総合判断します。 最後に 以上が尿ケトンの説明です。 尿ケトン単独では、臨床的に問題かどうかは、判定せず、その他の所見をふまえて総合判断していますが、 健康診断で、尿ケトンがプラスマイナスと多少陽性なだけなら、絶食時間が長かった影響かもしれませんね。 (尿ケトンに加えて、尿糖も陽性の方は、医療機関へ受診して下さい。 ) 尿検査関連の記事 文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 参考文献: 記事が良かったと思う方は、 B!を押して応援して頂けると嬉しいです。

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低血糖症の食事で気を付けるべき6つのこと

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ケトン性低血糖症疑いの小児に点滴治療を行う際,尿ケトン体陽性でありながら血糖は正常に戻っていた場合においても,ブドウ糖を負荷したほうがケトーシスを改善して吐き気が治まるのでしょうか。 腎性糖尿のように糖は尿に出てしまうので,生食点滴のみのほうがよいのでしょうか。 ご教示下さい。 (鹿児島県 T) 【回答】 【生食ではなく,十分量のブドウ糖を負荷するのがよい】 ケトン性低血糖症では低血糖に至る飢餓状態や感染などのストレスがあることから,たとえ血糖が正常に戻っているようにみえても,異化状態は続いていると考えられ,糖分の補給がないと再び低血糖になる可能性が高いと思われます。 ケトン性低血糖であれば十分にブドウ糖を入れて,同化方向に持って行くべきと考えます。 十分なブドウ糖を輸液すれば,ケトン体産生は抑制され,ケトーシスは改善に向かいます。 ケトン性低血糖症やアセトン血性嘔吐症で吐き気は何に由来するかについてですが,アセト酢酸や3-ヒドロキシ酪酸の血中濃度が上昇すること自体が嘔気を引き起こすというエビデンスはほとんどありません。 むしろこのケトーシスを起こすような状況(ストレス)が嘔吐中枢に働いて,嘔気を引き起こすと考えられています。 ケトン性低血糖症やアセトン血性嘔吐症では,循環不全を改善する目的で生理食塩液を用いることはあっても,生理食塩液では病態は改善しません。 そのため,ブドウ糖の入った輸液を行う必要があります。 第4版. 総合診療社, 2019, p464-9. 【回答者】 深尾敏幸 岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学教授.

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こどもの病気について|自家中毒症(ケトン血性嘔吐症)について|兵庫県尼崎市の小児科(低身長、肥満、糖尿病、小児内分泌など)【徳田こどもクリニック】 尼崎・豊中地域でこども達のサポートをしています。

ケトン 性 低 血糖

ケトン性低血糖とは未熟児や低出生体重児が2〜5歳ごろに好発する低血糖発作である。 メカニズム: 風邪やストレスなどにより摂食不良になることで炭水化物である糖の補給がなくなり、低血糖、ケトーシスをきたす疾患。 食事から糖を摂取しないと、成人であれば肝臓のグリコーゲンが分解されてグルコースになるが、小児の場合はその貯蓄が不十分であるためにあっという間に枯渇してしまう。 よって本症は朝食前の朝に起こりやすい。 一方、 脂肪の場合は脂肪が分解されてアセチルCoAが過剰に産生され、ケトン体が増えることになる。 当然、高脂肪食をとった後に発症しやすいことになる。 血糖低下に加え、腹痛、嘔吐、悪心、意識混濁などを引き起こす。 また、 口からアセトン臭がするのも特徴である(アセトンとはケトン体のうちの一つ。 他にケトン体としてアセト酢酸、3ヒドロキシ酪酸がある)。 治療としては、糖の経口投与、静脈注射を行う。 tsunepi.

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