イナゴ 身 重く 横たわる。 密かに人気を呼ぶ小説「イナゴ身重く横たわる」の作者 高い城の男の正体は?~小説「高い城の男」

高い城の男

イナゴ 身 重く 横たわる

アメリカのSF作家、フィリップ・K・ディックが1962年に発表した長編小説です。 歴史改変SF小説を主流文学に高めたと評価されている作品で、最高のSF小説に贈られる「ヒューゴー賞」を受賞しています。 物語の舞台は、第二次世界大戦で枢軸国が勝利したという歴史改変パラレルワールド。 世界は、厳しい統制が敷かれるドイツ支配下と、多少の自由が利く日本支配下の2つの陣営に分かれています。 圧倒的権力に従うしかない状況で、登場人物たちが易経によって互いの運命を占い、選択し、変えていくのです。 物語の根底に流れる「本物であることに意味はあるのか」という作者からの問いかけを感じる、哲学的側面をもった名作になっています。 2004年に刊行されたアメリカの作家フィリップ・ロスの作品。 作者自身が「日本でこの作品を出してほしい」と切望した歴史改変SF小説です。 実在していた人物が実名で登場するので、小説と史実の境界があいまいになり、読者に悪夢を見せるような巧妙な技法にはまっていってしまうでしょう。 もしも第二次世界大戦時に反ユダヤ主義者が大統領だったら……という世界をユダヤ系少年の視点で描いています。 亀裂が生じた家族と周囲の人々に翻弄されるフィリップ。 集団心理で差別が増長していくさまは、かなり恐ろしいものです。 また、第二次世界大戦という大きなテーマが背景にありますが、描かれているのはそのなかで生きる現場の人々。 主人公とともにアイデンティティを探りながら、歴史がひとつの家族に与える影響の大きさを考えさせられる一冊です。 スチームパンクでありサイバーパンクでもある歴史改変SF小説『ディファレンス・エンジン』 ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングが共著で1990年に発表した歴史改変SF小説。 両者が得意とするサイバーパンクを代表する作品です。 「コンピューターの父」と呼ばれ、世界で初めてプログラミングできる計算機を考案したチャールズ・バベッジ。 彼は実際に蒸気機関で動く機械式計算機の開発にとりかかっていて、それがもしも完成し、普及していたらという世界が描かれています。 「ディファレンス・エンジン」によって、飛行船や自動車、タイプライターなどがあふれるロンドン。 イギリスの詩人ジョージ・バイロンは首相になり、実際に首相だったベンジャミン・ディズレーリは小説家になりました。 存在していないけれど、あったかもしれない世界を読めるのが小説の醍醐味でしょう。 メタフィクション、スチームパンク、サイバーパンクとさまざまな要素が絡みあい、やや難解な部分もありますが、巻末には解説もついているのでぜひ挑戦してみてください。 歴史改変された世界を歴史改変する小説『プロテウス・オペレーション』 1985年に刊行されたジェイムズ・P・ホーガンの作品。 彼はデビュー作『星を継ぐもの』で一躍有名になったイギリス人作家で、ハードSFの巨匠として知られています。 ナチスが権力を握っている今の世界も、実は別の集団がタイムマシンで歴史を改変したためにできたもの、という設定が秀逸。 複数の時間軸が絡むことで、世界が史実に近づいていくのも興味深いです。 スピード感のある展開と、畳みかけるように二転三転する事態に、孤立無援になったプロテウス部隊は作戦を実行することができるのでしょうか。 アインシュタインやチャーチルなど、実在した人物がいきいきと描かれているのも魅力でしょう。 誰かのひとつの選択が、後の世界を動かすかもしれない、壮大な可能性を感じさせてくれる一冊です。

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密かに人気を呼ぶ小説「イナゴ身重く横たわる」の作者 高い城の男の正体は?~小説「高い城の男」

イナゴ 身 重く 横たわる

アメリカ人の間では謎の人物「高い城の男」によって執筆された『イナゴ身重く横たわる』という、「連合国が第二次世界大戦に勝利していたら」という仮想小説が流行していた。 ジュリアナは、何故易経が『イナゴ身重く横たわる』を書かせたのかを知るため易経を行い、「真理」の答えを得る。 ジュリアナは、『イナゴ身重く横たわる』の世界こそが真実であると知り、アベンゼンに礼を言い邸宅を後にした。 出版された当時は冷戦中であり、米国内で波紋を広げた他、当の枢軸国である日本とドイツに少なくない波紋を広げた。 日本の影響下にあるロッキー山脈連邦のキャノン・シティに暮らすジュリアナ・フリンクは、合衆国から仕事でやって来たイタリア移民のジョー・チナデーラと出会い、成り行きで一夜を共にする。 ジュリアナは、ジョーが持っていた『イナゴ身重く横たわる』に興味を持ち、「高い城の男」が住むシャイアンに共に行くことになる。 一方、チルダンは、日本海軍の春沢提督の使者と名乗る男から「あなたが扱っている美術品は模造品だ」と告げられ面目を失い、取引相手であるキャルヴィンを問い詰める。 ジュリアナの問いに対し、アベンゼンは「易経との契約に基づき書いた」と告白する。 ジュリアナは、何故易経が『イナゴ身重く横たわる』を書かせたのかを知るため易経を行い、「真理」の答えを得る。 ジュリアナは、『イナゴ身重く横たわる』の世界こそが真実であると知り、アベンゼンに礼を言い邸宅を後にした。 途方に暮れたジュリアナは易経を行い、その啓示に従い、「高い城の男」に命が狙われていることを知らせるためにシャイアンに向かう。 翌日、「高い城の男」ことホーソーン・アベンゼンの邸宅に到着したジュリアナは、ナチスの工作員が迫っていることを告げると同時に、何故『イナゴ身重く横たわる』を執筆したのかを尋ねる。 ジュリアナの問いに対し、アベンゼンは「易経との契約に基づき書いた」と告白する。

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『アイアンスカイ』を見た人に贈る10冊のナチスSF|堺 三保|note

イナゴ 身 重く 横たわる

「イナゴ身重く横たわる」 と言うのは「高い城の男」の中に登場する第二次世界大戦で枢軸側が負けた世界を時系列にしたがって書いた小説(こちらの世界の現実)で作者はホーソン・アベンゼン(北欧風の名前のユダヤ人らしい)です。 これは旧約聖書のモーセの物語からとった一節らしいです。 chiebukuro. yahoo. では「高い城の男」とは聖書的に言ったら、誰のことなんでしょうか。 世界を作り出す力を持つ作家 難攻不落の城に住む「いと高きところの方」 ユダヤ教の神ですね。 小説を書くのにプロットごと、場面ごとに筮竹で占い、決定していく・・・神が世界を作った時のように手間隙かけて決定していくわけです。 間違った世界で真実をつづる小説家のアベンゼンの名前ですが ABEND(プログラムの異常で強制終了すること)+SEN(=Sonで息子の意味)と言う意味に分析できます。 これはユダヤ人を指します。 聖書の最初から神の約束(星のように子孫が増えて地を受け継ぐ)に沿って生き、歴史をつづってきた彼らにしてみれば、歴史の途中でナチスに虐殺されて人生と民族の行く末が終了してしまうのはまさにプログラムの異常と思えたことでしょう。 しかしアベンゼンはナチスの暗殺者を退け(ヒロインが殺害してしまうのですが)、平和で幸福な真実の世界(戦争に勝った世界)を現実にします。 large.

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